企業の文化活動

エイトリボン 「季刊ブンカ」Vol.13 2025

店内の作業スペースでは、ジャカード織リボンを使った手芸ワークショップも実施。訪れた人々へ地場産業の魅力を伝える場にもなっている。ショップは10:00~17:00。カフェは11:00~16:00で、月1回20:00まで延長営業。詳細はSNSで。

 糸を織り込んで模様を作るジャカード織は、立体感と高級感で人気でしたが、近年はプリントが主流となり生産量は減少。坂井市丸岡町で8社が共同運営していたジャカード織リボン工場の廃業が決まった時、「織物産地の歴史と技術を未来につなげなければ」と地元の織ネーム会社「松川レピヤン」が引き継ぎの手を挙げました。

 美大生とコラボし、地元住民も巻き込んで、リボンを使ったタペストリー制作のイベントを企画したり、工場見学やワークショップを行ってリボン文化の振興と継承に尽力。さらに地元観光の一助になればと、敷地内にショップ兼カフェを併設し、手芸用リボンの販売もしています。豊富な品揃えが話題を呼び、全国から多くの人が訪れ地元への誘客にも貢献。店内にはミシンを設置し、購入したリボンでストラップ作りなども気軽にでき、交流の場にもなっています。

 隣で作る様子を見て「やってみようかな」と挑戦するカフェの利用客も多いそう。慣れない人にはスタッフのサポートもあり、手作りの楽しさやリボンに触れる機会を広く提供しています。またチロルリボンを使った作品コンテスト「レピヤンリボンアワード」を2020年から開催し、手芸愛好家の発表の場になっています。

 「資源を消費してしまう製造業として、どんな社会貢献ができるかを常に考えています」と工場長の松川享正さん。今後の活動にも目が離せません。

株式会社エイト

織ネームの老舗「松川レピヤン」が、2015年に廃業した「丸岡エイトリボン協業組合」を引き継ぎ再建。旧式のジャカードシャトル織機を使う日本最大のリボン工場で、工場見学(有料・要予約)を実施するほか、敷地内の「RIBBON’S CAFE(リボンズカフェ)」では手芸用リボンやリボン雑貨の販売、ワークショップを開催。

TEL.0776-66-3550
Instagram:@ribbonscafe(リボンズカフェ)

公式サイト https://eightribbon.jp/
場所 坂井市丸岡町堀水13-8